ニュージーランドで高校留学をなさる生徒さんの大きな問題は「進路」です。
「日本の大学に進学する」のか「ニュージーランドの大学に進学する」のかで、現地校での授業選択が変わってきます。 留学当初より、「進路」をどうなさるかある程度の計画を立てておきましょう。
日本の大学に進学する場合
帰国子女枠の募集要項及び審査は、大学、学部・学科によって異なりますが、小論文と面接のところが多いです。 また出願方法・出願締め切り・試験日程も毎年異なるため、志望校を事前に調査し、受験スケジュールを立てる必要があります。
高校3年生(Year 13)がはじまりましたら、志望校の決定・情報収集、また受験対策を行う必要が出てきます。 多くの学校は5-6月ごろに受験要綱を発表します。 試験日程は9-10月にもうけている学校が多く、大学受験のため一時帰国する必要もあるでしょう。
帰国子女枠の条件は「海外の高校に最終学年を含み、2年以上在籍していること」が主となりますが、大学によっては「NZの大学入学資格を有していること」「NCEA Level 3を取得していること」など様々です。
ニュージーランドの高等教育機関へ進学する場合
ニュージーランドの現地大学を進学される場合は、日本のような大学ごとの入学試験はなく、主に書類審査となります。また高校卒業後すぐに大学進学を目指す場合は、大学入学資格(University Entrance Qualification)の取得が必要となります。
大学入学資格
- NCEA Level 3以上の指定科目(Approved subjects)を3教科、各14単位ずつ取得
- NCEA Level 2以上の英語(Literacy)科目を10単位以上取得
-リーディング科目で5単位
-ライティング科目で5単位 - NCEA Level 1以上の計算(Numeracy)科目を10単位以上取得
-数学もしくは統計学、確率等
「大学入学資格」が取得できなかった場合
大学が認めるファンデーションコースへ入学する。
ファンデーションコースは大学付属の語学学校や私立の語学学校が提供している約1年間のコースとなります。
大学に必要な基礎学力の取得に特化した専門コースとなり、各課題やテストを合格し、規定以上の成績を収めてコースを修了する必要があります。
現地ポリテクニック、専門学校に進学する
現地ポリテクニック、専門学校はコースにより入学要件が異なります。
大学入学に比べ、「大学入学資格」が必要なく、かつ入学時に必要な英語要求レベルも低く設定されている場合が多いです。
ポリテクニック、専門学校ともに半年から3年のコースがあり、コースにより取得できる資格が変わってきます。