NCEA(National Certificate of Educational Achievement)とは、ニュージーランドの中高等学校の資格のことをさし、各学年(Year11~Year13)の年度末に行われるのがNCEA全国統一試験です。ニュージーランドの政府教育機関であるNZQAが管轄する大規模な試験で、この試験の成績が、ニュージーランド国内の専門学校・大学進学などの判定基準になるため、非常に重要な試験となっています。
日本の大学もNCEAの試験結果を重要視する傾向があるため、日本の大学進学を希望する留学生も無視できない大事な試験になりつつあります。
NCEAの資格レベル
NCEAの資格レベルは3つに分類されます。
- NCEA Level 1 = Year 11(高校1年生)
- NCEA Level 2 = Year 12(高校2年生)
- NCEA Level 3 = Year 13(高校3年生)
多くの科目は、1科目あたり24単位で構成されており、 年間でInternal assessment(学内テスト)とExternal assessment(統一テスト)の二つの評価基準により、規定単位を取得する必要があります。 そのため学内の課題をこなし、学内テストを頑張るだけでなく、年末の統一試験でも良い成績を残さなければNCEA取得はできません。
成績のつけ方
大きく分けて、合格(Achieved)と不合格(Not Achieved)の評価に分かれます。 また科目により、合格の中で3段階の評価に分かれます。
- E (Excellence) = 優
- M (Merit) = 良
- A (Achieved) = 可
各レベルの合格基準
NCEA Level 1
Level 1.2.3の科目で80単位以上取得していること
NCEA Level 2
Level 2以上の科目で60単位以上取得していること
及び、Level 1.2.3の科目で20単位以上取得していること
NCEA Level 3
Level 3の科目で60単位以上取得していること
及び、Level 2以上の科目で20単位以上取得していること
ニュージーランドでは学年は主に年齢(生年月日)で決まりますが、実際に学習する教科のレベルは生徒さんにより様々となります。例えば高校2年生であるYear 12に在籍しているときに、苦手な科目はYear 11を、得意科目はYear 12 (もしくはYear 13)を受講することも可能です。学年と学習される教科のレベルが別物としてとらえられているのが、ニュージーランドの教育システムの特徴となります。